2025/09/15

豊かな心で

 豊かな心で―羽仁もと子著作集「家事家計篇」から   

                      2025年9月例会感想 

 昨年7月、夫が自宅で亡くなりました。最後に退院してからあとは訪問看護チームのサポートを受けて、自宅で過ごすことができ、大阪肥後橋近くの教会へ月に一度のペースで車いすに乗ってもらって二人で出席することができました。日本基督教団大阪教会の創立150周年記念礼拝には息子が名古屋から来てくれて車で礼拝に一緒に出席出来て、40年通った聖堂で最後の聖日礼拝になりました。介護保険の認定では介護5の状態から退院しましたが、訪問看護、リハビリ、訪問診療を受けた1年あまり本当に穏やかな日々を過ごさせてもらいました。

 それから1年が過ぎ、私の一人暮らしは年金制度の恩恵を受け守られています。税金や保険の負担が軽減されました。社会保障制度が徐々に充実し、高齢になっても生活が守られていることを心から感謝し、制度がさらに充実し公平に運用されるようにと願います。 

 家計簿一年決算がきちんとまとめられているのは40年分ほどですが、子どもたち3人の教育費が続いた時期に比べると今は4分の1の小家計になりました。

 各家庭の家計は公のものとあります。我が家の場合、毎月の家計を締め夫に報告できるようになったのはパソコンを使い記帳を続けることができるようになり、一年決算をまとめられるようになってからでした。教会にささげる献金は夫の強い気持ちがあって先に決めた額を取りおき可処分所得に入れないというスタイルで生活してきました。羽仁もと子案家計簿では、税金と社会保険費の項目に他の支出が加えられないので、生活費の公共費とは別に献金の項目を加えた家計簿を自分でExcelで作って使ってきました。現在カケイプラスでも献金分は毎月の可処分所得にはいらないように工夫しています。 

「豊かな心で」の始めの方で 「定時の収入がふえたときに、それだけ生活の膨張になってしまわないように、貯金のことを考えなくてはなりませんが、底にしまりがあって、豊かな心持で一家の経済をしていくことができるのは理想的の家計上手家政上手というものでしょう」とあり、終わりに「私たちの収入というものは、一部は貯金に大部分は生活費に、そうしていま一部分は、社会のために使うべきものであることを心に入れて、そう実行していさえすれば、かえって豊かな満足した気持ちで生活していかれます。」とあります。

 豊かさというのは、自分だけでなく他を思いやる心から生じるものだということでしょう。まず献げるものをとり、あとを自分たちの生活費に用いるという、我が家のスタイルを守って、これからも周りのことに無関心でなく豊かな心で過ごしたいと思います。自分が最期をどのように迎えるのかわかりません、みこころのままにと祈るのみです。しかしその時まで家計簿記帳から身につけた適量の生活をもっと本気で続けられたらと願っています。