2008/06/21

種の起源

輪読 「種の起源」をめぐって

webで見つけた簡単な解説

長谷川 ダーウィンの時代には、実験科学はなかったですからね。サイエンティストという言葉もまだ定着してい なかった時代で、おそらくダーウィンは最後の自然哲学の巨人と言っていいですよね。哲学的な考察と実験科学みたいなものが分岐していない時代に生まれて、 だからこそ全体をいろいろと見渡すこともできた。もちろん環境や時代背景がよかったとも言えます。家がお金持ちだったし、ナポレオン戦争の後、学者たちが 世界中に探検旅行に行きやすい状況でもあった。ただ、やはり進化生物学の基本的な理論を思いついたのは、彼固有の才能によるものだったと思います。ある学 問的なメカニズムの定義をするために、観察事実を列挙して、それを基に演繹的に実証していった。その閃き、発想は優れて学問的だった。