2024/05/24

5月24日(金) 大阪教会150周年創立記念日

 今日5月24日は日本キリスト教団大阪教会は創立150年の記念日です。

記念礼拝は19日に行われ、そのあとの感謝会では150年の歴史を振り返るスライドショーも流されて、神さまが江戸堀の地に使命を与えて建ててくださったときに思いを新たにしました。

「共に歩もう み言葉の光に照らされて」

――献堂100周年 創立150周年記念事業キャッチフレーズ

私は記念事業に関わる委員として、歴史資料室の整備に当たらされていました。

資料整理

教育館2階の奥まったところに歴史資料室があります。今から45年前教育館ができてから、中には7台の大型書架が設けられ段ボール箱に詰まった資料が保管されていました。資料の中身は1981年刊行された「日本キリスト教団大阪教会所蔵資料目録」に登録されたもので、これは当時の大阪教会歴史委員会が梅花学園沢山保羅研究会と同志社大学の研究者の方々と協力して数年がかりの作業を経てまとめられました。創立当初、明治はじめからの大阪教会の6000点余りの資料の貴重なリストです。

このたび教育館のエレベーターを設置するにあたり、予定個所が倉庫になっていたので、資料の大移動が行われました。それがきっかけで資料室の整理も始まりました。目録に登録された資料を順に並べることを第一次の目的として、今日まで2年間毎週木曜日の午前中に歴史資料委員会3名で作業を続けてきました。

資料室の環境整備のため大型除湿機を設置、資料室内にあった図書・資料のカビの除去と燻蒸が専門業者に依頼して行われました。資料は1点ずつ目録と照合しながら確認、紙の酸化を遅らせるため中性紙袋にいれたりしてラベルをつける作業を続けてきました。初期の墨で書かれた日誌類は和紙で綴じられていますが、戦時中の記録は紙が酸化してきて触るとホロホロ崩れるのもあります。長い歴史を感じつつ作業を続けています。

なお、この目録は全国の大学、教会関係の方々に広く贈呈されましたが、最近、国会図書館のデジタルコレクションで公開され、だれでもアクセス可能です。さらに歴史資料委員会では独自でpdfファイルからデータベースを作成し検索が可能となりました。

利用のための規約、細則は役員会で定め、教会報103号にも掲載されています。多くの方に教会の先人の息吹を感じていただきたいと思います。資料は活用、研究されてこそ生かされます。広くキリスト教史の研究の基礎資料として用いられたらと願っています。

これからさらに貴重資料の保存公開をどのように行うか、未登録資料の登録など課題がたくさん残っています。これまでの神様のお導きを感謝し今後も導きを与えられますように祈りつつ、簡単にご報告させていただきました。