2022/10/10

私、教会.友の会

大阪教会週報「祈りの家」原稿  2022/10/9

   実りの秋を迎えました。4月に種を播いて育てていた“へちま”が大きいのや小さいのがいくつも葉陰にぶらぶら揺れています。そろそろ収穫時です。へちまたわしを作るのです。
 海洋のプラスチック汚染について、レジ袋などの過度の使用によるとして規制が設けられました。しかしマイクロプラスチックとなって世界中の海に広がり生態系に影響を与えているとされる物質についてはまだ解明されていないところも多く、例えばポリエステル繊維などの衣類の洗濯や台所排水に含まれるマイクロプラスチックは規制の対象とはなっていません。
  私はへちまを台所の食器洗いのスポンジの代わりに使っています。今年で4年目、毎年たわしができた後、残った種を「友の会」の友人たちに分けて「へちま栽培」の輪が広がりました。わずかでも不要なプラスチックの使用はやめようという、本当にささやかな行いです。
「友の会」というのは、羽仁もと子(1873-1957)が創刊した「婦人之友」という雑誌の愛読者会で、現在全国に1万5千人ほどの会員がいて、私は「豊中友の会」に属しています。

  羽仁もと子は植村正久(1858-1926)に指導を受けたクリスチャンで、多くの著作を残しています。み心にかなう生活=真の合理的生活である。「愛による神の国建設」をと、具体的に実践するために婦人之友誌上で呼びかけ、そして自由学園、友の会を創設しました。聖書に聴いたことを実践しようとした人でした。今も会員たちは羽仁もと子著作集を通じて、聖書を知り、その中から教会の信仰へと導かれる方が起こされています。
  ところで、私は1977年クリスマスに市川恭二牧師から洗礼を授けられ、その頃友の会にも入会しました。夫の受洗後2年目でした。市川先生が「信仰はヒューマニズムではない」と言われた言葉を、当時はよく理解できませんでした。自分の罪を見つめることができず、自分はそれなりによいことをしていると思っていました。しかし教会生活を続けるうちに段々にわかってきました。自分の罪とイエスさまの贖い、それがなかったら人生は不安そのものと。
  主イエスの十字架と復活の恵みのうちに安心して生かされている今、まだイエスさまのことをよく知らない友人たちをも、教会の信仰に招くことができたらと願い祈っています。

2022/06/15

献堂100周年記念礼拝の日

2022年6月12日(日)日本基督教団大阪教会では献堂100年の記念礼拝がもたれました

100年前、献堂当時の写真
ヴォーリズの設計では2基の換気塔はついていませんでした。
この界隈、まわりは平屋の建物が多かったでしょう。

当日朝、肥後橋ふきんから江戸堀の方向。左手の大きな建物は大同生命ビル、大同生命創立者 広岡浅子は、魂の枯渇をおぼえ60歳を過ぎて宮川経輝牧師により洗礼を授けられ大阪教会員となりました。W.Mヴォーリズが大阪教会の聖堂の設計に関わったのは、広岡浅子の縁戚関係からと思われます。

現在このあたりの景色から堂島の米市場の賑わいは思い起こせません。高層ビルが増えました。

土佐堀通り、大阪YMCAが見えます。100年前、大阪教会牧師・宮川経輝は大阪YMCAにも深いかかわりを持っていました。左側、大阪教会の方へ曲がる四つ角西北角にはサカタインクのビル。当時の建築委員には坂田素夫の名があります。

2022年6月12日の朝の会堂、青空に映えてバラ窓もうつくしい。

西庭から塔を望む。まわりはビルが立ち並びました。

礼拝後、午後には棚村重行先生から「福音は浪速を走り魂へ―宮川経輝牧師の霊性育成論」と題し、講演会がもたれました。大阪教会の福音主義の基礎を、宮川経輝牧師の説教(集)からいくつかを取り上げ丁寧に論じてくださいました。


新たな100年に向けて変化する江戸堀の地で、変わらずみ言葉が宣べ伝えられ、教会はこれからも多くの方の魂のよりどころとなっていくことでしょう。

2022/06/06

大阪教会献堂100年

日本基督教団大阪教会の煉瓦の聖堂は、今からちょうど100年前1922年、大阪西区江戸堀の地に建てられました。設計者はW.M.ヴォーリズ、当時の最新技術、煉瓦造と鉄筋コンクリートの複合建築です。信徒の献金によって建てられました。

(同じ100年前、東京・池袋には自由学園が竣工しています。現・自由学園明日館 重要文化財)

1922年6月11日に献堂式が行われました。当時の牧師は宮川経輝でした。1874年5月24日の教会設立から数えて5代目の会堂になりました。以来100年、戦災、台風、火災に、そしてあの阪神大震災をも耐えて、江戸堀の地に立ち続け、キリストの言葉を告げ知らせ、多くの方の心のよりどころとなっています。

大阪教会聖堂は、2022年3月、大阪府指定文化財に指定され、この地域の大切な宝であり、今後も大切に保存活用していくことが明らかにされました。(大阪府のHPにその報告書が掲載されています。大阪教会指定調書 )

2022年6月12日(日)には、献堂100年の記念礼拝がもたれます。

記念音楽会もあります。どうぞご参加ください。(事前予約が必要です。)


申し込み専用フォーム  https://forms.gle/acKfRbqLN6SFoQqu5

電話 06-6441-3070 受付時間 火~土 10:00~17:00


2024年の伝道開始150年と合わせ、記念事業が計画されています。大きなテーマは教会のバリアフリー化、聖堂のエレベーターの改修、バリアフリートイレ、教育館のエレベーター新設など。これからも多くの方を教会に迎え入れ、共にみ言葉を聴きたいと願って進められています。私も丁度この時、その場に共におらせていただけることを心から感謝しています。

イエスさまが共にいてくださる、その本当の喜びをさらに多くのかたと共にしたい、心から祈っています。

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このブログをお休みしていた間に、教会南側の高層マンション建築工事は地上部分が建ちあがりはじめています。クレーンがだんだん高くなってきました。

江戸堀の景観は大きく変わるかもしれません、しかし、教会は「世の光」であり続けるでしょう。

2022年6月5日・ペンテコステでした。

教会南側のマンション建築現場