今年11月3日に私たちは結婚50周年を迎えます。その節目に二人で旅行を計画しました。このところ古代日本の歴史に興味をひかれていたこと、それに私たちの結婚式の思い出につながる出雲大社と山陰の海をゆっくり眺めて来ようと、飛行機で一気に出雲まで行くことにして1泊の小さな旅になりました。
9月5日、インターネットで早割予約した飛行機、曇り空の中、出雲空港へ飛び立ちました。空港からバスを乗り継いで、出雲大社まで。
出雲大社
御祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)。「八千矛神(やちほこのかみ)」「大穴持神(おおあなもちのかみ)」などの多くの別名があり、統率力、英知がある上に人々を幸せな縁で結ぶ神様として崇められています。
『古事記』『日本書紀』によれば、大国主大神の『国譲り』に際して、底つ磐根に宮柱を深く立てた壮大な宮殿を造られたのが、出雲大社の始まりです。『出雲国風土記』には、大国主大神のために大勢の神々が集まって宮を寸付(きづき)いたと記されており、「杵築大社(きづきたいしゃ)」ともいわれています。
下り参道 |
私たちの結婚式は当時開業したばかりの大阪・梅田の新阪急ホテル、出雲大社の末社が祀られた式場でした。(二人とも、その頃はまだキリスト教には縁がなかったのです) それで、今回は俗にいえば、お礼詣りということにもなりました。
次に境内にある島根県立古代出雲歴史博物館の見学。
出雲大社、出雲風土記に関わる展示の 中で、荒神谷遺跡から出土した銅剣と銅鐸の量が実感できる展示が見事でしたし、古代の生活を人形や模型、映像で再現されていて、じっくりと見学できました。
出雲市駅から今夜の宿へ。「海の見える旅館」ということでインターネット予約した波根駅下車金子旅館。
山陰線、アクアライナーは石見神楽のラッピングカーでした。 |
波根駅は無人駅、ここで大丈夫かと心配になりました。 |
穏やかな波の寄せては返す音だけが聞こえる静かな宿、夏の海水浴シーズンも終わって客も少なく、広い部屋にゆっくり過ごせました。夕食は、新鮮な魚料理と島根牛のせいろ蒸しもあって食べきれないほどでした。
9月6日、波根から出雲市は1両のワンマンカー
海沿いのJR山陰線、この電車を逃したら次は… 車がないと本当に不便ですね。もう稲刈りも終わった田んぼもあって秋の実りのシーズン間近、しかし、線路脇は葛がおい繁った緑が続いていました。
出雲市から「特急やくも」に乗り継いで松江、11時過ぎでした。
松江城天守閣 |
宍道湖を望む |
小泉八雲記念館を見学した後、旧居の前のバス停から再び「レイクライン」という赤い市内観光バスに乗って松江駅まで、観光スポットを巡って市内を一周できました。午後2時ごろ着、駅構内でお土産と駅弁を購入、特急やくもと新幹線のぞみを乗り継いで帰途につきました。今日も1万歩も歩きました。年より二人旅、いろんな方に守られ感謝。