今年1月の同窓会新年会で「愛知用水を見たい」と口走ったのは「建築」の木村さん、その言葉を受けて「土木」の竹村さんが、三度の下見までして旅程を考え、各施設の説明のアポを取ってくださいました。竹村さんは、大学卒業後「くろよん」から始まった電源開発の土木技術専門家、インドネシアにも10年派遣されておられたとのこと。
同窓会メンバー30名にメールで案内が配信され、それに喜々として応じたのは「建築」の大井、主人です、私も便乗させてもらいました。
卒業60周年の記念の年、82歳になって泊りがけの旅行に躊躇を覚える方が増えてきたようです。というわけで、阪大構築34年会の「愛知用水見学会」は4人で、交通機関はJRと名古屋地下鉄、名鉄、そしてタクシー利用、宿泊は名古屋ガーデンパレスでした。
私が愛知用水と聞くと、思いだすのは中京教会におられた山田正義さんの言葉です。
名古屋市の土木局に長く勤められていました。名古屋に転居して中京教会で家族みなで教会に通っていました。祈祷会にも時折出席して山田さんとご一緒に祈る時がありました。「伝道」を一生懸命考えておられました。そしてわれわれにも「久野庄太郎」さんのような熱意が必要だとよく聞かされました。
1947年、水不足で苦しむ知多半島に木曽川の水をひこうと考えた久野庄太郎さんは、農学校の濱島先生と共に地元の人を説得し、用水をつくる運動を開始しました。濱島先生が測量して作った木曽川から知多半島までの100km以上になる計画図をもとに、時の総理大臣吉田茂にも陳情、国家プロジェクトとして決定され、1957年愛知用水の水源として牧尾ダムの建設が始まりました。世界銀行の融資を受け、アメリカの土木技術者の協力、大型機械によって昼夜兼行の工事で4年で完成しました。ロックフィルダムです。愛知用水の詳しいことはこちらをご覧ください
愛知用水とは 水資源機構愛知用水総合管理所ホームページ
9月19日10:25 特急「しなの」で木曽福島着、ここで4名が合流。
木曽福島からタクシーで牧尾ダムへ。管理所の所長さんから説明を受けました。
水資源機構 牧尾管理所 |
待ってもらっていたタクシーで木曽福島に戻り
12:30木曽福島 特急しなのに乗車、多治見から太多線で可児まで。14:20
タクシーで兼山ダムまで。
(兼山は森蘭丸の生誕地、来年の大河ドラマの舞台だそうです)
JR可児駅 |
上流管理所(兼山取水口) |
毎秒15トンの流れ、ここから知多半島の美浜まで13時間 |
関電兼山ダムから愛知用水は取水しています。取水調節ゲート |
完工記念碑 「この木曽の水は百年の夢をうつつに愛知用水として 濃尾の野をうるほす ゆくてに幸多かれ 福沢桃介著 |
車で5分ほどのところ、ダム湖からトンネルを抜け、開口している水路を見学
可児から多治見、中央線で千種、地下鉄で栄、ホテルに到着。午後6時半ごろ。
夕食は錦三丁目の居酒屋さんで。
ゆっくり飲んで語らいました。
それぞれ現在の生活で大切にしていることは?
①家事 ②社会貢献 ③自己研鑽 と 老いても優等生の答でした。
一日目はここまで