2025/03/06

レンテンローズ

 昨日3月5日は教会暦で灰の水曜日(Ash Wednesday)、主のご受難をおもう四旬節、受難節(Lent)に入りました。復活祭(Easter)までの期間、かの教会では肉を食することを断ったといわれます。

我が家のクリスマスローズがようやく開花し始めました。名古屋の教会の山崎さんが「この花はレンテンローズというのがふさわしいのよ」と教えてくださいました通り。レントの季節のあいだじゅう日陰の庭でも次々と花を咲かせてくれます。



三寒四温を繰り返しながら春への道のり、
一輪一凛咲き出すものたちに生気をもらいます。



2025/02/12

懐かしい写真1940年代前後

主人がなくなって半年余、家の中、今まで手をつけなかった戸棚も開けてみました。
舅、姑が遺したアルバムの写真を息子がscanしてくれた中から

お宮参り 天満宮近くの内田写真館で撮影 1937年
大阪壼屋町の家店先で、祖父は大工金物商だった

北区・滝川幼稚園入園
疎開してきた箕面の家で、餅つき
父弘治郎と祖母ミツ
母、富美子
箕面小、たぶんこの時は国民学校

新制箕面小学校で友達と肩を組んで、右から3番目
遠足、知恩院山門か
男女共学になった教室、新しい憲法の時代になった
すがすがしい面影
箕面第一中学入学

2025/01/18

日米シスターフッド交流秘史「焼き芋とドーナツ」を読んで

NHKラジオの聞き逃しでカルチャーラジオ歴史再発見「胃袋の近現代史」を聞いた。
1-13話のうち聞いたのは後半だけ。
そこでこの本を知った。

湯澤規子著 「焼き芋とドーナツ 日米シスターフッド交流秘史」2023年角川書店

箕面市立図書館で検索したらすぐ借り出しできた。河合隼雄賞受賞とある。
いくつものエピソードを重ねて「日常茶飯の歴史」をたどる手法。

印象深かったエピソード

19世紀、産業革命が進み、農村の若い娘がまず紡績工場の労働者となった。
日本では「女工哀史」が良く知られている。
しかし、この本では著者・細井和喜蔵の内縁の妻であった
高井としをの「ある女の歴史―私の『女工哀史』」を取り上げ、
自分で金を稼ぐことができるようになった女たちを取り上げる。

また富山県魚津で起こった米騒動について、
「大げさに伝えられてきたけど、魚津の米騒動は話し合いで済んだがやちゃ」と、
大阪へ飛び火して大杉栄らがアジって大きくなった顛末も語られている。
1918年(大正7年)8月11日
天王子公園公会堂で国民党大阪倶楽部主催「米価調節市民大会」があり、
3000人の集会後、聴衆の一部が米屋を襲った。
この様子を見た大杉らが新聞社に伝え騒ぎをさらに大きく、広げた。
「魚津のおかかたちの日常茶飯の嘆願が
大阪をはじめ都市で勃発した米騒動に拡大され、
政治の言葉、運動の言葉、男の言葉で、
その後の歴史観、米騒動の評価を定着させていった。」と。

また、日本基督教団大阪教会90年史 大正6年の記述に
「8月、天王寺公園音楽堂で、市内各派連合の連続的基督教演説会があったが
同月11日はわが教会の担当で、伝道師、伝道委員その他が出張して演説した」とあり、
今は動物園となった区画の天王寺公園の当時の様子が偲ばれる。

一方、アメリカ
ピューリタンの娘たちが長時間の工場労働の後過ごす寄宿舎で修養を深め
自分たちのミニコミ誌を作っていた、
若草物語作者のオールコットはじめ多くの女性の文芸家の作品、

パッチワークキルトから見た西部開拓時代の女性史

家政学を創始したエレン・スワロウ・リチャーズについて
1876年、マサチューセッツ工科大学内に世界で初めて女性のための研究室を設ける。
科学の成果を家事負担の軽減につなげ、女性の健康を守り
創造的で知的な天分を発揮する機会を与えるため、
科学分野の大学進学者がふえ、そのころに
津田梅子は生物学をまなぶため再度の留学をしていたこと・・・

ニューイングランドキッチン ー 台所から社会を変える
パブリック・キッチン パン屋もの から 栄養と調理の啓蒙

***
このあたりの記述を読んでいると、私は
友の会創始者羽仁もと子の思想との関連を強く感じる。
羽仁もと子は1891年、明治女学校で学んだ、そこで
若松賤子らを通じてアメリカの思潮を伝聞していただろう。
津田梅子のようにアメリカで学んだのではないけれど
強い影響を受けたに違いない。

女性の地位への関心、自立
キリスト教の信仰
雑誌による啓蒙
生活勉強のすすめ・・・

日米シスターフッド交流秘話は、この書が取り上げた以上にあるのではなかろうか。

有名無名を問わず、近代社会への転換期と産業革命期を生きた女性たちのライフヒストリーを記述してきた。私にとって思いがけなかったのは、彼女たちの人生は個々に存在していながらも、不思議なつながりを持って互いに影響を及ぼしあい、時代をつないできた歴史を発見したことである。・・・「わたし」を生きようとする意志は、産業革命期の日本やアメリカで、そして日本とアメリカをつないでバトンのように手渡されていたのである。
エピローグー「わたしたちを生きる」P327 から引用

2025/01/02

2025年、幕開け

 2025年が始まりました。21世紀も四半世紀、今年はどんな世界になるのでしょうか。


 夫がなくなり5か月、一人暮らしの楽しさと寂しさを味わう日々が続いています。

 喪中欠礼の挨拶をしたのにとお節料理を作らない言い訳にしていましたが、友の会の年末有志による協力炊事に誘ってもらい参加しました。
 LINEグループで担当や料理がきめられ、密な連絡、31日午前10時、Oさん宅に、私は8単位分の巌どりと注文した8品の代金を持っていそいそ出かけました。


Oさん宅ではすでに準備万端、お嬢さんが手際よくお金の清算も手伝って下さり
私は久しぶりに方面の若い方たちとも接して、気持ち明るくなりました。


巌どりと交換してきたもの
七福なます、きんとん(使ったさつまいもは方面のSさんの畑のもの)、菊花かぶ、花人参、手綱蒟蒻、
牛肉の生麩巻き(私は年始に来る孫のためにと3本も注文)昆布巻き(KさんとFさんが作ってくれました)、
ごまめアーモンドとレーズン入り、琥珀羹のおまけもあり。
へちまたわしはKさんが人数分用意してくださいました。

あけて新年、次男家族とともに迎えました。
おせちは友の会の協力炊事と、教会の方から頂いた焼き鯛の切り身まで加え
息子たちの心づくしの新鮮な魚もあって豊かなものとなりました。


今年も多くの交わりの中で
自分の与えられた役割を果たしていくことができたらと
しみじみ思う年明けです。

2024/12/10

大阪教会のクリスマス礼拝へどうぞ

 日本基督教団大阪教会のクリスマスイブ礼拝は12月24日(火)16:00からと18:00からの2回、もたれます。

今年も感染症拡大予防のために人数を制限し、いずれの回も定員150名です。

早めに大阪教会HPからお申し込みください。( https://www.osaka-church.net/ )

チラシのQRコードのグーグルフォームからも直接申し込めます。

ご一緒に主イエスのお誕生を喜ぶ時を与えられますように。



大阪教会聖堂2階ステンドグラス

2024/12/09

今年のへちま

我が家の収穫分 9/22 今年は是だけ。

4月に苗をお分けしたkさん宅では立派に育ちました。

 10月の終わりにいただきました。

今年もへちまたわしができました。
来年用の種も確保
ささやかなプラスチックフリーの試みが続きますように。

2024/12/02

明日からアドヴェント


今日はキリスト教暦では一年の終わり、明日からアドヴェント
今年も玄関にリースを飾りました。

大きな変化のあった一年でした。
一人居になっても、日々共に歩んでいます。

喪中挨拶に引用した聖句は例年の年賀状のように
詩篇から選ばせていただきました。

「主よ、私の魂はあなたを仰ぎ見る。

わが神よ、私はあなたに信頼する。」

 旧約聖書(聖書協会共同訳)詩篇2512