2021/02/15

マンション計画その後


・昨年8月にタワーマンション建設計画が発表された教会南向側の敷地に、1月中旬いよいよ高さ3mの工事仮囲いが張りめぐらされました。地域の方々や大阪教会の強い反対にもかかわらず、34階建て100mを超える建築が、3年後、大阪教会が伝道150周年を迎える年には目の前に建ち上がり、新たな約200世帯の方々の生活の場となるということがほぼ決まったようです。

・昨秋以来何度も持たれた大阪教会への個別説明会、地域説明会については本庄侑子牧師が建築計画の経過説明と現状報告(1月31日配布)を丁寧に記してくださった通りです。私も役員の一人として説明会に出席させていただきましたが、「法規にのっとって計画しています、法令内で工事を行います」という言葉の前に無力を覚えました。強い反対を受け、当初計画より西側に設計変更され、教会の玄関から見たとき、わずか8m幅の道路の向こうに、100mの超のっぽのビルと公開空地が広がることになりました。工事中、竣工後にも聖堂が被害をこうむらないか、聖日礼拝、教会行事に影響はないか、日曜日は工事をしなくても、週日の交通・騒音振動は、バラ窓から差し入る陽の光は、と課題は次々たくさん出てきます。今後も交渉が続きます。本庄先生、久保田先生、役員会に主の力強いお導きをお祈りください。

・聖堂のエレベーターは、阪神大震災後の復興工事の際に設置され、今はなくてならない設備となっています。玄関右手の奥の部屋にエレベーターを動かす油圧式機械が納まっていますが、耐用年数を過ぎ、最近の機械室が要らない機種に更新するようにと設置した会社から提案されています。毎年維持費用もかかる高額の設備、現在、数社に見積りを取り、機種などの選定が、記念事業推進委員会で慎重に進められています。

・来年は献堂100周年を迎えます。ヴォーリズ設計の現存の教会のうち一番古く、1996年登録有形文化財となりました。戦災にも阪神大震災にも耐えました。宣教開始から150年、この大阪でみ言葉を宣べ伝えてきた教会、今年度は新型コロナウイルスのため聖日礼拝も制約を受けました。しかし、その中で、み言葉をもとめて新来会者が増えています。「わたしは、世の光である。わたしに従ってくる者は、闇のうちを歩くことがなく、命の光をもつであろう」ヨハネによる福音書8章12節。 

・たとえバラ窓からの光の輝きは薄れても、教会はいつまでも変わりなく「世の光」です。