2008/01/30

インターネットに見つけた兄の文章 蛍光

[8] Re[7]: 蛍光の語源について 投稿者:玉谷正昭 投稿日:2002/01/25(Fri) 18:52

> 日本で蛍光という物理現象が最初に研究されたのはいつ頃のことでしょうか?なぜ、生物発光である「蛍」の漢字が使われるようになったのでしょうか?源氏蛍は560nmに発光スペクトルのピークがありますが、それに近いスペクトルを発する物理現象が研究対象となったためなのでしょうか?
> これについての回答が子供達への理科実験のために必要です。
> よろしく御教授ください。

蛍光体同学会主査の玉谷です。
蛍光体の語源について一寸調べてみました。
間違っているかもしれません。
1)「蛍光(fluorescence)という名は丁度opalescence(蛋白光)がopal(蛋白石)に由来するように、蛍光性のfluor- spar(蛍石)に因んでStokes(1852)が名づけた」(八木、吉田、大幡 「蛍光」p.6南江堂1958))とあります(引用文献もあります)。すなわち、fluorescenceは「蛍石」からきている光だから「蛍光」と訳したと思われます。
2)”fluor-spar (fluorite CaF2)”という鉱石(宝石)は暖めたり紫外線を当てると発光するものが多いですが、このような現象はヨーロッパでは17世紀には認められています(E.N.Harvey "History of Luminescence”p.120 American  Philosophical Society 1957)
しかし、fluor-spar”は"fusible nature"を意味し、この鉱石が溶かして金属の精錬に用いられたことに由来し、直接には「蛍」に関係ありません。(私にもヨーロッパで蛍が良く知られていたか疑問に感じられます。)
3)それではfluor-sparに「蛍石」という和名をだれが名づけたのでしょうか。
インターネット検索で「蛍石」と「語源」を入力したら
http://wsn.31rsm.ne.jp/~e-club/boxflu.html
のページに、「「蛍石」という名前は中国で使われていたものをそのまま日本でも使っている」とあります。多分この鉱石はヨーロッパで知られていたよりも前から中国で知られていた可能性があると思っています。中国で鉱石に名前をつける人が、この鉱石の発光が蛍の光に似ていると感じたために「蛍石」となづけたか、あるいはこの石の発光が知られていて一般に「蛍石」と呼ばれていたか、どちらかだと思われます。
4)蛍光が生物の蛍に直接結びつかない一寸ロマンのない内容になってしまいました。現象として、蛍光は白熱発光に比べて熱発生が少なく、蛍の光に近いといえば言えます。
以上、簡単ですがお知らせします。

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2008/01/20

久方ぶりの更新

といっても、特に書きたいことがあるわけでない。
パスワードを覚えていたということを確認できたのはよかった。

時折、開いてみることにしよう。
最近感心したブログはhttp://d.hatena.ne.jp/mich_katz/
九州のの大学の先生が書いているのだが、学童保育のこどもたちと(弁当の日)のプロジェクトに取り組まれている様子がおもしろい。食育の成功例か。